東京オリンピックに向けて楽しみなニュージェネレーション高橋選手のレースレポートをお届けします。
一番右が高橋世奈選手
第22回日本トライアスロン選手権東京港大会 報告書
<日時>2016年10月9日(日) 8:25スタート
<場所>お台場海浜公園トライアスロン特設会場(東京都港区台場)
<結果>3位 2時間04分09秒
(スイム20分08秒、バイク1時間06分35秒、ラン35分59秒)
<レース使用機材>
バイク…FOCUS「CAYO」
<レース所感>
今回の3位という結果でW杯宮崎大会への出場が決定し、更に表彰台に立つことができてとても嬉しかったです。日本選手権への出場は2度目で、高校生で初めて出場した時は出ただけで満足でしたが、今回は今後に向けて結果を求められるレースだったので緊張感が違いました。しかし、これから先今以上に緊張する場面が沢山あると考えて、気負わずにスタートラインに立ちました。
レースはスタート後にバトルがあり出遅れたように感じましたが、前の選手も遅くなかったですし、集団になっていたので悪い位置ではないと思っていました。
土砂降りの雨の中レースはスタートしました
バイクに入った時は第三集団で、第二集団が先頭に追いつき、ラスト2周回で私たちの集団も先頭集団とひとかたまりになるというレース展開でした。レース中雨が降っていて、昨年も雨により落車した選手がいたと聞いていましたし、私自身濡れた路面で落車した恐怖心から前の選手との差を詰めきれない場面が多くて、他の選手に後ろに下がるよう言われてしまいました。同じ集団にいる選手からすると前との差をあける選手は中切れの可能性があるため、前に出したくないというのは理解できました。更に、集団が大きいほどコーナーでは縦長になり、後ろは立ち上がりでより脚を使ってしまうというのも分かっていましたが、攻めるよりも守りの方が強く、後ろの位置のままレースを進めました。それでも出来る限り前の選手との差をつめる意識は持ち続け、集団に残ったままランへと入りました。
集団に食らいつく高橋選手
ランはここ数回のレースで少しずつ自信がついてきていたので積極的に前を追い、トランジションでの遅れを取り戻して暫くは高橋侑子選手との並走が続きました。ラスト4周目のUターンでスパートをかけられ、そこに対応できず3位でのフィニッシュとなりました。
先頭追う高橋選手
今回のレースは成績だけをみると良い結果と言えるかもしれませんが、バイクに関しては結果的に先頭集団に追いついたから良かったものの、スイムで第一集団を逃すとランに入る頃には更に差が広がっていることが多いので、スイムをまだまだ強化していかなくてはいけません。更に来月には強化記録会があるため、より一層スイムのタイムが求められます。また、テクニカルなレースでは毎回痛感するのがバイクの技術不足です。技術がなくて前に出してもらえなければ、同じ集団にいてもトランジションで先頭とはかなり差がついてしまいます。レースで消極的になってしまうのはメンタルにも原因があるので、恐怖心を克服ためにもやはり技術を身につけ、自信にしていくしかありません。
次は真ん中に!
また、レース中や表彰式では上田藍選手や高橋侑子選手など有名選手に沢山の声援がとび、両選手の堂々とした姿に感心したとともに、私も多くの方から応援していただける選手になりたいと改めて思いました。これからも人間力と競技力の向上に努めてまいりたいと思います。
FOCUS CAYOと記念撮影
悪天候の中、大勢の日本食研のみなさまが応援にかけつけてくれました
# by cycle-sports | 2016-10-14 16:47 | レース情報